チューリッヒ観光は4月がおすすめ!
本日4月8日は、チューリッヒの伝統的な春のお祭り「セクセロイテン」でした。
昨年、とても楽しかったので、今年は前日の子供パレードも見物し、二日間ばっちり子供達とともに楽しんできました。
「Sechsセクス」はドイツ語で6時、「Läutenロイテン」は鐘で「6時の鐘」という名前の祭りの由来は、かつて時計のない時代にミュンスターの鐘が労働者に夏の間の終業時間である6時を鐘の音で伝えていたことに遡るそうです。
それぞれの労働組合毎に、色鮮やかな伝統的な衣装に身を包んだ様々な職業の人が集団で和やかに街の中心街をパレードし、なんと馬や馬車まで登場。まるで中世にタイムスリップしたかのような気分になります。
パレードの沿道には、ぎっしりと見物客で埋め尽くされ、中には何時間も待って場所を確保する人も。パレードを見ていると、見物客がパレードをしている知り合いや友達、家族に花を渡し、ハグしたりしたりキスをする光景をよく目にします。逆に、パレードする人は、お菓子やりんご、ラディッシュ(赤蕪)、お花、時にはパンやワインやスパイスを沿道の見物客に投げてくれます。ほっこりする人と人との交流があるのもパレードを見る醍醐味でもあります。
パレードする労働組合は、写真のように麻袋を積み上げているのは穀物の労働組合、パン屋さん、ワインを作る人など本当に様々です。パレードを見ながら、行進する服装や持ち物から、この人達は何の仕事をしている人だろうと推測するのもまた楽しいものです。どの人も晴れやかな表情で仲間と和気あいあいと行進しているのを見ると、自分の仕事にきっと誇りを持ってこうしてパレードしているのだと思うと本当に素敵な伝統ですね。パレードを見て、我が家の子供達も憧れの眼差しで「来年は一緒にパレードしたい」と熱くなっていました。うちの四人の子供達、それぞれ将来どんな職業についているのでしょうね。
さて、パレードのクライマックスは、冬のシンボルである藁でできた巨大な雪だるまをパレードの終点のBeleveuのSechselautenplazで午後6時に燃やし、春の到来を祝うとともに雪だるまの燃える時間によりその年の夏の天候を占うというもの。早く燃えるほど、その夏の天候は良いそうです。この雪だるま、前日のパレードの一番最後に登場しましたが、「燃やしちゃうの?」としたら思うとちょっとかわいそうと思っていたら、次女も同じことを私に伝えてきました。やはり親子ですね。
昨年はあまりの人混みのために、燃える雪だるまを見るのを諦めましたが、今年は子供達のリクエストに応えて燃える雪だるまも見てきました。勢いよく炎が天に舞い上がり、まるでお正月明けの「どんと焼き」のようでした。
チューリッヒに来られる方は必見のお祭りです。